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お気に入りの作品が盗作である事が判明した場合の気持ちの整理の仕方(にわPの事例に触れて) 

 


もう二ヶ月も前の話題になってしまいますが、Togetterで以下のエントリが作成されました。

艦これ、モバマス、アイマスSS書き丹羽氏の盗作行為について


ニコマスではおなじみのにわPが、これまでの作品においてかなり広い範囲で
他のSSまたはオリジナル小説の作者から剽窃を行っていたという内容。
詳細については前述のリンク先を参照頂きたく思います。


私は数あるにわPのテキストのうち
ほんの僅かなものしか見ていない程度のにわかファンでありましたが、
それでもそれらの文章から受けた印象というものは
自身のアイマス観に少なからず影響を与えてくれていたものだったので、
それらの文章において剽窃が行われていたという事実は
大変ショックな出来事であり、暗澹たる思いを払拭することが出来ませんでした。


このように発生してしまった事案について、どのようにケジメをつけるべきかという話は、
剽窃した側・された側の当事者間でするべき話であり、ここでは取り上げません。


ただ、これまで読み手側の気持ちについて触れられている文章を見る機会があまり無く、
盗作だったことが判明してからのやるせない気持ちを整理する機会に恵まれませんでした。


先日、すごろく迷走格納庫 (調整中)の管理人である
Vinegar56%さんとチャットをさせて頂く機会があり、
その中でこの件についての話題を振ってみたところ
私の感じていた得体のしれない気持について示唆に富んだ言葉を頂戴し、
個人的に大変有意義なやり取りをさせて頂きました。

そこでここでは、
Vinegar56%さんの了承のもと以下にそのやり取りを再現させて頂き、
その上で自分が思ったことを書き連ねさせて頂こうと思います。





sugoroku:何かシンゴさんが語りたいお話がありましたらぜひ。

シンゴ  :語りたいというか、聞いてみたい話として、にわPの件。

sugoroku:あー

sugoroku:アレはね、なんと言ったらいいのやらね

シンゴ  :ブログで書こうと思いながらも書けないまんまです

シンゴ  :どう語ったら良いか分からない、という感じで話題に出し辛いと思うんですけれども

sugoroku:我々、と言ってしまっていいと思うのですけれども、私たちの世代の見る専にとっては、とても大きな存在ですからね

シンゴ  :ええ。



シンゴ  :まぁ盗作なので明らかにやってることは黒なんです、それは間違いないんですけれども

sugoroku:権利とか道義についてはややこしいので置いておいて

シンゴ  :ただ盗作だったからといって、それまでにわPが上げてた文章から感じたものが嘘になるかといったら、個人的には正直したくない

sugoroku:そう、まさにそこ>それまでにわPが上げてた文章から感じたものが嘘になるか

sugoroku:にわPの作品から多くのもの、大きなものを受け取った、という人は間違いなく、少なからずいるわけです。私もその一人です。それは嘘にはならないし、嘘にはできない。

シンゴ  :はい。

sugoroku:ただし、その「にわPから受け取った」と思っていたものの中にも、何%かは、他からの剽窃が含まれている、もっと含まれているかもしれない。

シンゴ  :そこを確認してからでないと何も言えないかなと思いつつ、なかなかヘビーな作業なので気が進まないというか。

シンゴ  :確認すればするほど、自分の中での感じたものがあやふやになっていく。

sugoroku:たとえ調べ上げたしても、現に剽窃があった以上、残りの部分にも判明していないだけで剽窃があるかもしれないという疑いを消すことはできない。

シンゴ  :ですね。

シンゴ  :読者側として言わせて貰えば、作品がそういう不可逆なものになってしまうから、盗作という行為はしてはならないのだろうと思います。



sugoroku:だからそれは、それは、どこはシロだから良くてどこはクロだから捨て去るべき、という問題ではなく、剽窃、盗用という黒を不可分に含み込んだ、しかし何らかの価値を持っていることを否定することはできない、その総体として捉えるべきだし、そうするしかないと思う。

sugoroku:あくまで、読者としてにわPの作品をどう受容するか、という立場においては、ね。>剽窃、盗用という黒を不可分に含み込んだ〜その総体として捉えるべき

シンゴ  :まさに、そう思います。盗用された側からすれば問答無用な話なのですが、(その作品の受け手の側からすれば)そこを切り離すというか個別に捉えさせて貰えないと、正直苦しいものがある。

sugoroku:だから、何を言ったらいいのかなあ、何が言えるのかなあ、ということになるんだよね

シンゴ  :せめて、その盗用された作品でも感じたものは嘘ではないですよ、っていう、その部分くらいかなぁ。読者が同じ読者に声をかける感じで。

sugoroku:そうですね

シンゴ  :まぁそれでもどうしても(盗作だったという事実が)嘘であってほしいと思ってしまう気持ちはちょっぴりあるんですけど、それで結果が変わる訳ではないので。

sugoroku:ええ。



シンゴ  :その 「黒を不可分に含み込んだ、しかし何らかの価値を持っているもの」 って部分がうまく言葉に出来なかったんですが、意味だけ捉えてしまうのであれば、MADも同じですよね。

sugoroku:そうなんですよね

シンゴ  :文章を書くのと動画作るのとはお約束が違うし、並べてしまうのは危険でしょうか。

sugoroku:ノベマスの中だけで言っても、商業作品のネタとか文体とかストーリーとか、丸パクリしている動画なんていくらでもあるわけです

シンゴ  :言われてみれば

sugoroku:権利や道義の話を追求すると、アイマスMAD全体にすぐに行き着く

sugoroku:だからまあ、にわPの場合でも、私たちが、それでも価値のあるものなんだ、と主張することになるのはまあ必然とも言えるんだけど、ただ、現に相手(被害者)がそこにいる問題なのでね。

シンゴ  :普段のMAD等よりもかなり近い場所に。

sugoroku:ですね



sugoroku:あとは、借り物である部分をオリジナルであるかのように見せかけていた、というところ。

シンゴ  :(もし)そこが予め明らかになっていれば、こういう事態にはならなかったのかなぁ。

シンゴ  :MADだったら、他人のものを当て嵌めて加工するなど、それこそ当たり前にやられているやり方なわけですし。

sugoroku:ものが小説だから、しかるべき断りを入れれば他人の文章を混ぜても許される、とはならないのがね。だから黙っていたんでしょうし。

sugoroku:意外とそこは、小説という表現形態の本質に関わるところでもあるかもしれない

シンゴ  :だからMADと小説は別物なのでしょうけど。

sugoroku:ある有名な小説の有名なネタを、明らかにそれとわかるように模倣したシーンを入れる。これは可だ。しかし、ある小説に書かれていた練り上げられた一節の文章があまりに美しかったので、そっくりそのまま自分の小説で使ってみた、これはあり得ない。

シンゴ  :よくいわれるオマージュとパクリの違い、みたいな感じですね。

sugoroku:難しい!

シンゴ  :いやホント、難しい!



sugoroku:そんなわけで、MADと創作の性質について深く思いを致した、ような気分になったところで、そろそろ

シンゴ  :いい時間になりました





上記のやり取りをチャットでさせて頂いた訳ですが、
盗作というデリケートな話題を他の方と共有できたことで、
いくらかやり切れない気持ちが和らいだのを覚えています。


こういう事実が判明した場合の感情って、
盗作された側がいるという事実があるにも関わらず、
まず嘘であって欲しいという気持ちがどうしても先に出てきてしまうのですよね。
何故かというと、自分がこれまで築いてきたアイマスの世界観が揺らいでしまうから。


今回の件、ニコニコ大百科におけるにわPの記事やブクマコメント欄においても、
盗作行為に対して、同情できない、恥ずかしい、といったコメントがちらほら見受けられます。

ただ自分の場合、どちらかというと入れ込んでしまった側の弱みというか、
全く気持ちが理解できないでもないような気がしてしまうといいますか。
(あくまでそんな気がするだけで、本心は当人のみぞ知る、という所でしょうけれども)


アイマスに限らずですけど、まず何かしらのコンテンツに触れる。
何かの切っ掛けでそのコンテンツが気になっていく。
気になって調べれば調べるほど、段々そのコンテンツに対して思い入れが深くなっていく。
自分の他にも誰かこのモノを好きな同士はいないのかとネットを探してみる。
すると二次創作という形で、そのモノに対する思い入れを表現している人がいる。
そんな何かしらの副産物を見るにつけ、
よかった自分だけじゃなかったんだ、自分もコレを好きでいても良いんだ、と
そのモノが自分の中で少しずつかけがえのない大事なモノになっていく。
そうして、自分の中の「好き」という感情を増幅させていきながら、
段々とその対象についての世界観を自分の中で構築していくわけです。


盗作の動機というかきっかけについて、
もちろん自己顕示欲からきているというのも否定は出来ないのだろうけれども、
100%そうなのかといえばそうではなくて、
こう、アイマスで言えば、アイドル達が息づいているところを
自分のフィルターを通して書き残したいという気持ちが
多少なりともあったからなのではないかなぁと。
(だからといって盗作しても構わないのだと言いたい訳ではありません)

やっぱりキャラクターへの想い入れがないと、
あれだけのテキストを量産するのに時間を費やすことって
出来ないんじゃないかなぁと思うのです。
(想い入れがあるからその行為が正当化される訳ではないことは踏まえた上で)


例えば自分であっても、
市販のコミックスだったり、アイマス動画だったり、
同人誌だったり、pixivだったり、SSだったりと、
色んな二次創作に触れる上で、
他の人が考えた要素の中でイイと思うモノを自分の中で結び付けていって、
この子はこういう子なのではないかという風にキャラクターを形作っていく。
そんな感じで、いわば同じようなことをしているものですから。
ただそれを対外的に公表するかしないか、という違いであって。

勿論、他人のものをそのまま自分が考えたものとして表に出す、という
超えてはいけない一線はあるのだけれども。


正直な所、今回の剽窃行為が発覚したことで、
読者側としてにわPに裏切られたという気持ちが無いかというと
嘘になります。

ですが前述したように、
私がアイマスというコンテンツに思い入れるようになってしまった原因はいくつもあるのですが、
その中の一部には少なからずにわPの作品も含まれていて。
そういう好きな気持ちを増幅してくれたことに対する感謝の念というのは、
そんなに簡単に消え去るものでもないのだなぁ、と思ったりもしています。

たとえそれが、他者が身を削って書いた作品から取ってきた
仮初めの文字の羅列だったとしても。


発覚からこんなに時間が経ってしまったので、
この文章がにわPの目に触れる機会はおそらくもうないのでしょうけれども。

にわPの中にいた彼女達は、
にわPの中でもういない者となってしまったのか。
それが気がかりではあります。


あれだけの量の剽窃が行われていることを考えると
いまさら完全な解決は不可能かもしれませんが、
できることなら、遺恨を残さない何らかの形でしっかりとけじめをつけてもらえると、
盗作された作品群の中にいるキャラクターも浮かばれるのではないかなぁと思いますし、
出来ればそうあって欲しいと願います。


まあどうあろうと、
にわPが上げてきたテキストの中にいたアイマスの子達は
形を変えて自分の中でまだ息づいていますし、
今後もあり続けることでしょう。


ですが、もしも。
一本だけでもいいから、他の人の言葉ではない、にわP自身の言葉で、
あの世界が確かに存在していたことの証しを紡いでくれたなら。

自分の中で靄がかかってしまったあの世界が、
確かに幻だけの世界ではなかったのだと、そう信じ直すことができるのになぁと。
そんな事を思いました。



※当エントリは決して盗作行為を推奨する意図で書いたものではありません。
 SSを書かれる上で盗作と呼ばれる行為であることは自明であり、
 すべきではない行為だという認識は私にもあります。
 ただ盗作が発覚した後、当事者や第三者の所見について触れる機会はあったものの
 読者側のやるせなさについて触れられたテキストが無かったため、
 今回このような形でエントリを記した次第です。
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